沖縄タイムス子ども新聞「ワラビー」にレッツスタディ!ワールドウチナーンチュ事業参加校の船越小学校での出前授業の様子が掲載されました!
「ワラビー」2011年7月17日(日)
「移民いつ?なぜ?教わった」言葉・衣装もいろいろ
沖縄の人が世界各地に住んでいることを知っていますか?南米や北米など、その数39万人あまり。どうしてこんなにたくさんのウチナーンチュが海外に住んでいるのだろう。どんな暮らしをしているのかな。10月の「第5回世界のウチナーンチュ大会」を前に開かれている「レッツスタディ!ワールドウチナーンチュ」出前jぐようにおじゃまして、その理由を調べてみたよ。
「オラ、コモテヤマス(スペイン語でこんにちは、お名前は何ですかの意味)。南城私立船越小学校の教室に、元気な声がひびきました。初めはきょとんとしていた児童らも、つられて「オラ!」。言葉の意味が通じたようです。
●国際交流へ
「世界のウチナーンチュをもっと知ってみませんか」。出前授業を開いている沖縄NGOセンターから派遣された仲間あずみさん(37)が呼びかけました。
南米のボリビアで2年間、幼稚園の先生として働いた経験のある仲間さん。現地でたくさんの日系人と出会い、海外移民について関心を持ちました。
世界のウチナーンチュを知り、国際交流のきっかけを作ることが出前授業のねらいです。
「いつごろ海外に移民していいたのだろう」「沖縄の人が一番多い国はどこですか」「なぜ移民をしたのでしょうか」。仲間さんが児童らに問いかけました。
国の名前が書かれた紙をもとに、児童らが五つのグループに分かれるゲームをします。1番多いのはブラジルやペルーなどの中南米、2番目はアメリカなど北米、3番目は中国などアジアとなり、世界各地に住むウチナーンチュの数を体で感じることができます。
●衣装楽しむ
仲間さんが箱の中から色とりどりの衣装を取り出しました。「みなさん着てみませんか」。たくさんの希望者が手をあげました。
派手な色遣いだったり、重ねて着る服だったり、中にはズボンのすねの部分に鈴が付いていて、動かすと音が鳴るものもあります。ボリビアの黄色い民族衣装を着た瑞慶覧萌さん(12)は「厚い布で作られているので、着ると厚い。寒い地域で着るのかな」と感想を話しました。
新地蓮君(12)は、たくさんの衣装を目のあたりにして「場所によって着る服もこんなに違う。いつか外国に行って本物を見てみたいな」と目を輝かせます。
「民族衣装を着てみると、外国のことを知ることができますね」と仲間さん。「日ごろからたくさんのアンテナを張って、いろんな国に興味を持ってみましょう。そしてウチナーンチュ大会で、海外から来た人とたくさん交流ができると視野も広がりますね」と期待しました。