夏休み最後の日曜日である8月29日、宜野湾市地域コーディネーター養成講座
第3回のプログラム「自然と文化の繋がり」が開催されました‼
宜野湾市の地域資源について学び、地域の魅力を活かした課題解決について意見とアイデアを交わしました。
ゲストスピーカー: 宜野湾市立博物館館長 平敷兼哉さん
ぎのわんマリン協会会長 佐藤太一さん
宜野湾市観光振興協会事務局長 高江洲義之さん
前半部分では、宜野湾市の文化から学ぶ「様々な角度から物事を考察する方法」について
宜野湾市立博物館館長平敷さんから伺いました。
”地域は、さまざまな要素で構成されている”
~汝の足元を掘れ!そこに甘き泉あり!~
地域における①人の生活と②自然環境はそれぞれ、
① 人の生活
→ 考古、歴史、民俗、方言、習慣、生業、歳月
② 自然環境
→ 地形、地質、動植物
といった要素で構成されており、これらの要素を知ることが、地域資源を見直すキッカケとなるのだそうです。そのような視点から宜野湾市の歴史、文化、特産品、交通、逸話などを写真や資料と合わせて紹介していただきました。森川公園の紹介では映像も交え、実際に現地を歩いているような臨場感溢れる内容でした!
”キーワードを使って名所を説明!”
宜野湾の地域資源紹介の後は、地域資源活用の実践編として森川公園内「森の川」について、決められたキーワードを使ってどのように説明をするかを考案し、参加者同士で共有するワークショップを行いました。他の参加者と自身の説明とを比較することで、新たな視点の発見につながるワークショップとなりました。
キーワード:①所在・呼称、②羽衣伝説、察度、③湧き水、④湧き水の形状、石積み、
⑤水辺の動植物、⑥歴史(公園内にあるその他の情報との付き合わせ)、⑦祭祀と信仰
☝ワークショップにて使用したキーワードです。
皆さんならどのように説明しますか??
後半部分では、”観光都市”としての宜野湾市の現実について、
宜野湾市観光振興協会事務局長高江洲さんから伺いました。
”都会”と”自然”が共存する街 宜野湾!
「宜野湾市は那覇市からのアクセスも良い好立地ではあるものの、既存の観光地がもたらす観光経済効果の規模は大きくはなく、これからの宜野湾市の観光産業には固定された観光地と地域住民の方々との協力が必要である」、と高江洲さんは語られていました。続けて高江洲さんは「都市型観光 + ダイビング」を具体例として挙げられていました。宜野湾市は都市部でありながら沿岸のサンゴ礁は豊かであり、美しさを保っています。これは宜野湾市内で湧き出る湧き水が大きく影響しているとも仰っていました。(概算では、大山地区だけでも25mプール34,5杯分が宜野湾沿岸に流れ出ているとのこと。)この、「都市部でありながらサンゴ礁が綺麗な状態で見られる」という魅力を活かして既存のコンベンションセンターや普天間市街、嘉数高台などを周る都市型観光にプラスしてダイビングを組み合わせる観光スタイルを目指していくと語られていました。
宜野湾市のこれからの観光スタイル「都市型 + ダイビング」のダイビングの部分を支える
ぎのわんマリン協会会長佐藤さんから宜野湾の海の魅力と、宜野湾マリン支援センターについて紹介していただきました。
”地域と繋がることからはじめる”
宜野湾マリン支援センターでは、沖縄の海について県内外に発信したり、ダイビング、シュノーケリング、カヤック等の体験学習の提供、研修室やプールの貸出も行うなど、多くのコンテンツを提供しています。(研修室の利用は海に関係ない利用内容でも可! ※新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館となっている場合があります)
そんな宜野湾マリン支援センターも、認知度の低さや宜野湾の海を活用できていない等の問題点を抱えていたそうです。
問題点の解決に向け佐藤さんは、以下のような新たな取り組みを取り入れたそうです。
・地域団体への加入 ・プールでBBQ ・テナント募集 ・地域貢献活動 ・修学旅行生のダイビング体験 ・県民向けライセンス習得コースの開設 ・イベント貸出(結婚式・パーティー・水中撮影) ・漁港清掃(後にハーリー大会に繋がる) ・助成金の活用
”地元の方々に還元する”という意識のもとに地域連携の強化を図るところから始められたそうです。
現在は修学旅行生を対象としたダイビング教室や、宜野湾沿岸のダイビングポイントのマップ化などを行い、宜野湾沿岸のダイビング観光の発展につなげているとのことでした。
宜野湾市の魅力を学んだ後は、後半のアクティビティーを行いました!
お題は「宜野湾市に遊びに来た人が楽しめる企画を考える」です!
① 企画の中に宜野湾マリン支援センター、森川公園(又は博物館)を含める
② 企画の所要時間は2~4時間
③ 対象は市外から遊びに来た親子
以上3点の条件の下、自由な発想で企画を考案しました。
アクティビティーの結果、森川公園での自然散策や昆虫・植物の採集、ダイビング、フォトローニングゲーム、ドローンを利用して”鳥の目線から”宜野湾市を見て回る等様々な楽しそうな企画が発表されました。移動方法も徒歩から自転車、シャトルバスの利用など多岐にわたり、とても多くのアイデアが得られました!