12月17日に、今回も沖縄大学へワークショップに行ってきましたー!
今回も前回と同様にテーマは「フェアトレード」についてです。
前回はフェアトレードについて、アフリカのガーナでチョコレートの原料となるカカオの農園で働く児童労働の子ども達についての映像を見て、何が問題となっているのか、世界には何が必要なのかについて学生さん同士で話し合ってもらいました。
私達が普段スーパーやコンビニで買うチョコレートは100円代で販売されていますよね?
その100円はガーナで働く子ども達のもとに届いているのでしょうか?実はそうではないんですよね。
ガーナで子ども達が収穫されたカカオは、その後農園主の大人から商社、メーカー、スーパーに渡り、私達のもとに届きます。けれども、支払額である100円のうち、ガーナの子ども達のもとに届くお金は1円もあるかないかというのが現実です。
これらの問題を改善するためにフェアトレードジャパン等の会社た団体が正当な価格で取引ができ、労働環境を改善しようと取り組んでいますが、それは地球に住む人々が全員で考えて行かなければなりません。
そして今回は、ガーナで収穫されたカカオ豆がどのような経路をたどって私達の手元に届くのかについて、実際の価格に基づいてのレクチャーのほか、学生さんそれぞれに商社勤務の人やガーナで児童労働として働く子ども等、一人一役になってもらい、その役になりきって見えてくる問題についても考えて話し合ってもらいました。
何が問題となっているのかという部分では、児童労働の子どもの役を担当になった学生さんからは「学校に行きたくてもいけない」ということや、メーカー勤務のサラリーマン役の学生さんからは「メーカーが利益を取り過ぎている」ということをあげてくれました。
また、何が必要なのかという部分では「募金をする」や「販売している会社に訴える」といった意見も出してくれました。
また、今回は私達が普段食べているスーパーで100円代で売られているチョコレートと、フェアトレードジャパンが販売しているチョコレートを学生さんに試食してもらい、どちらがガーナで作られたチョコレートなのかを考えてもらいました。結果、ほぼ全員が正解し
ていましたが、フェアトレードジャパンが販売している正当な価格のチョコレートの値段が480円だと知って驚いていました。
今回の授業では身近なチョコレートを通して考えてもらいましたが、アフリカと日本という地球の反対側に位置する国でもこうして間接的に存在している問題に気づくことの大切さを感じてくれたみたいです。
次回もより学生さんに興味を持ってもらえるように頑張ります!